子どもの靴選び・足づくり・靴合わせ
成長期真っ只中の子どもの足と、大人の足とでは、足づくりのアプローチが異なります。
骨の成長が終了した大人の足は「足のリフォーム」という表現がぴったりですが、まだ骨が完全骨化していない柔らかい子どもの足とカラダは、リフォーム(建て直し)ではなく「新築」だからです。
「アシタスタイルでは子ども靴を作っていますか?」といった問い合わせをいただくことも多いですが、アシタスタイルでは子ども用靴の開発は行っておりません。
また今後も自社で開発する予定もありません。
私が子ども靴を開発しない理由は、二つあります。
- 子どもの足づくりの基本は「裸足」であること。
- すでに高機能の子ども靴がたくさん出回っていること。
カラダを「一本の木」に例えると子どもは、体重の軽いうちに、カラダの幹を太く長くする前に、根っこを大きく広げる時期。
ですから、子どもの足は出来るだけ幼いうちから、とにかく「鍛える」必要があります。その時期を逃してしまうと、根っこを広く大きく伸ばす前に幹も枝も大きくなり、支えられなくなって倒木してしまうから。
成長の早い子どもの足は、すぐに靴のサイズアウトが起こります。
いかに構造が優れた高価な靴であっても、履けなくなってしまえば宝の持ち腐れ。ですからアシタスタイルでは、必要最低限の機能構造がクリアできる靴で、かつ手に入れやすい価格帯で、こまめにサイスアップを行い、ピッタリサイズの既存靴を用いながら、「靴の着付け」で足づくりを進めていきます。
子どもの発育は足の発育とリンクしています。抱っこ時・寝返り時・ハイハイ時・掴まり立ち・ヨチヨチ歩き・カラダを用いた様々な遊び方など、すべての場面が「足づくり」です。
子どもはカラダも思考も柔軟で素直です。軟骨が骨化してしまう前に足の力が付けば、あとは、たくさん歩いて、走り回って、外遊びで、足とカラダを鍛えます。思考が固まってしまう前に柔軟な発想や創造力を養えば、クリエイティブな能力を開花させることが可能です。
子どもの足づくりに欠かせないのは、まず、その子に関わる親御さんや周囲の大人たちが、まず自分の足の状態を把握し、足と靴の役目を知り、自ら足づくりを行う姿勢を背中で見せること。
子どもは口で言っても大人の言うことなど聞きません。
大人のすることを同じように真似したがります。
かつて子ども時代の我々がそうあったようにです。
だからアシタスタイルでは「知りたい!」「楽しい!」「面白い!」彼らの知的好奇心を満たし、やる気に火を点けることで、子どもたちの自立心も同時に育んでいきます。
大切なのは「能動的、自発的行動」です。無理矢理やらされる勉強ほどつまらないものはありませんから。ね!^^
お子さんの足の健康度を知りたい方は、足と靴で診る健康チェックへお越しください。
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アシタスタイルアカデミー主宰・井手口雅恵