歩けない弟の歩きたい欲望 ~シューズ完成!~
アシタスタイル井手口です。
お久しぶりの弟記事です。
前回の記事はこちら
歩けない弟の歩きたい欲望 ~井手口雅恵の原点~
写真は、装具を装着して歩行訓練を行う弟の後ろ姿。足・脚・お尻にも筋肉がついてきて、下半身がしっかりしてきました。
座位は、あぐら座りや横座りも普通にできるようになっていて、上半身の捻じれも、以前と比べると、かなりマシになってきました。
本人に確認したら「前と比べると身体が動かしやすい」とのこと。
いいことだ!^^
足元、ズーム。
弟の足関節のズレは
・右足の過剰回内【爪先への連鎖】→中足骨の広がり→第一中足骨は持ち上がり内反→母趾の外反
・右足の過剰回内=外反足→上行連鎖→右脚へ過剰内旋→歩行弊害、膝や腰へも負担、脊柱側弯
・左足の過剰回外【爪先への連鎖】→中足骨の広がり→第五中足骨は持ち上がり外反→小趾の内反
・左足の過剰回外=内反足→上行連鎖→左脚へ過剰外旋→歩行弊害、膝や腰へも負担、脊柱側弯
左右の足底が、それぞれ異なるパターンで着地するため、それらを何とかしようとして、身体が勝手につじつま合わせをするものだから、ますます捻じれていくという負の連鎖。
ふと、思いました。
なかなか味つけが決まらず
醤油を足したり
砂糖を足したり
塩を足したり
味醂を足したり
そうやっていくうちに
取り返しがつかなくなった
複雑な味のお料理に
なんだかとても
よく似ているなぁ、、と。
捻じれに捻じれて、取り返しがつかなくなっている弟の身体ですが、そもそもの原因を考えると、おのずと見えてくるのは「二足歩行の原理原則」。
「踵の着地」です。
足関節の配列を正し、配列を整え直して、骨を綺麗に重ねて、積み上げることができれば、身体はズレることなく真っ直ぐに乗る、
はず!
そんな運動連鎖の悪循環を断ち切りたく、足関節のアライメント変化を起こす靴を作っています。
そんな新作シューズの、最終サンプルが出来上がり、私の検証も終了したので、前回長崎へ行った際に持参して、弟に履いてみてもらいました。
その時の足の写真がこちら。
もう一回、比べてみてくださいよ↑この足。
シューズを履かない↓この足。
シューズ履いたら、こうなる!!!
さぁ、早速、ご本人にインタビューです!
「あっくん、どげん?」
「気持ちよかねぇ。かかとのちゃんとついたばい。かかとのついとるけん、グラグラせんねぇ。からだの緊張の取れるごたる。」
「よかった!脱ぎ履きしやすかごと、ファスナーば深く入れとるけんね。」
「うん。履くとも、脱ぐとも、しやすかごたるね」
「そうやろ?明日、訓練に持って行って、穐山先生にも、履いたところば見せようでね!」
「そうね。穐山先生もびっくりするとじゃなか?」
「ビックリするやろうね。明日の訓練、楽しみかねー」
翌日、シューズを持参し、穐山先生の目の前で弟に履かせて、しばらく経過した後、シューズを脱がせてからストレッチをしたら、
「おー!アキトくん。動きのようなったですねぇ!」
股関節の可動域の広がりや側弯の改善も確認いただけました。
それでね、完成した暁には、弟に履かせて、実際に立位訓練、歩行訓練を行いましょうということになりましたよ。
やったー!!
さらに、さらに、
穐山先生の他の患者さんや親御さんにも井手口をご紹介をくださり、アシタスタイルの可能性を探っていく事になりました。
あっくん以外でも、自分の足で歩きたい夢を捨てずに毎日訓練を欠かさないお子さんたちが、たくさんいらっしゃるんです。
私は私にできることで精一杯関わりながら、それが誰かの夢を叶えられるのなら、こんなに嬉しいことはありません。
本望ですし、やっぱり使命なんだなと思えます。
———
ほんとうのことを言うと、この日、穐山先生から打診されたのです。
「井手口さん、今日これから、この靴をアキトくんに履かせて、訓練ばやってみましょうか?」
「先生、うーーー、有難いお話なのですが、すみません、、、、この靴、サンプルこれ一足しかないので、どうかご勘弁願います!
この後、弊社のクライアント様方々皆さまにお披露目していきたいのです。出来上がったら製作して、次回訪問時に、履いていただけるものを持参しますので!」
ということで、
穐山先生もリリースを楽しみにされているアシタスタイルのアライメント調整シューズ。
きっと、多くの方へ、感動して頂けます!
リピーター様の皆様は、足元に不安を抱える身近な方へ、着脱が容易にできる本物の健康シューズができたよと、ご紹介くださいね。
アシタスタイル初めて初めてさんも大歓迎です。
ぜひ、お越しくださいませ。
2023年7月8日(土)9日(日)、東京アシタスタイルサロンでお披露目会&体験&オーダー会です。
実はすごい先生!
御年84歳 穐山富太郎先生のプロフィールはこちら 。
最後までお読みくださりありがとうございます。