ものづくりの現場のシビアなお話
井手口です。
本日のブログは、あなたに想像していただきたい、ものづくりの現場のシビアなお話です。
2019年11月下旬に、世界的パンデミックが発生してから3年。人の動きが止まると同時にモノやお金の流れも止まりました。
近頃、耳にしませんか？
「半導体不足でパソコンの在庫がない！」だとか「新車を注文すると納期は１年後！」とか。今、世界中のあらゆるところへ、3年分の様々なシワ寄せが来ています。
弊社も、例外ではなく多大なる打撃を受けています。
コロナ禍で靴が売れず、注文激減で倒産した靴メーカーさん多数。
請け負う仕事がないまま廃業した個人の下請け業者さん多数。
老齢化が進む現場でお亡くなりになった職人さん多数。
そんな状況なのに、行動制限が解除されて、人流が起こった途端に全く売れなかったモノが、飛ぶように売れ始めます。品薄だった大手量販店さんは、店頭に並べる大量の靴が必要になり、ここぞとばかりに大量の靴をメーカーへ発注します。
しかし、時すでに遅し。
製造の受け皿が、消滅している…。
そこで何が起こるかといえば、コロナ禍を何とか生き延び生存してる企業へ注文が殺到するという事態です。
ですが、下請けをする中小・零細企業は瀕死の状態。思うように売上が立たない中で、社員の生活を守りつつ、費用を限界ギリギリまで削って、事業を継続してきたのですから、なんとか存在はしているものの、体力を失っている企業は人手不足で、結果として納期が遅れ売り逃しが起こる。
小さな紙の貼り箱も。
たった一足の靴も。
高価なパソコンや自動車と同じ。
たくさんの行程を経ながらやっぱり人の手が必要なものづくり。
事業存続も、やはり、弱肉強食で、資金力も人材も十分に備わっている体力のある大手大企業さんが、弱いところをどんどん飲み込んでいく。
大きくても、小さくても
みんな、おなじです。
食べていくために。
生きていくために。
昨今のものづくりの現場に触れながら、我が身を振り返る毎日です。
私なんぞ、こんなちっちゃな規模で、必死こいて経営しているのに、たくさんの社員さんを抱える社長さんは幾何か？と想像したりします。
そうやって、ものづくりの現場から残念なお知らせばかりが届く中、わたくし、やっぱり、思うわけです。「このまんまじゃいかん！」と。
だから、
業績を上げて行きたいし、資金力を付けたいし、そうやって体力つけたいし、知名度を上げていきたいです。
何よりも一人でも多くの方へ、健康の真理をお届けしたいです。
痛みに苛まれ苦悩の日々を送る人へ一日も早く楽になって欲しいです。
笑顔で笑って欲しいです。
会社ってそのまんま、社会の縮図だなぁと感じます。
経営は、大変なことなんですけれど、大変さと引き換えに得られるのが唯一無二の経験。シビアなのに社長という職業は、実に、面白い！というより、面白がってやらないと社長業なんてこんなに割の合わない仕事、他にはないです(笑)
大変さやしんどさをはるかに超える喜びと感動が、毎日沸き起こるから経験値がどんどん上がっていくし選択力、判断力、決断力が磨かれメンタルは当たり前に鍛えられます＾＾
コロナ禍3年という長い年月を共にし、窮地を凌いできたスタッフや関係者皆様とのチームの絆は、自ずと深まりました。おかげさまです。ありがとう！みんな！
さて、講座を行っていた頃に、度々お伝えしていた言葉ですが、
アシタスタイルの常識が世間で必要とされるようになればアシタスタイル仕様の良質な靴がもっと安価で、当たり前に店頭に並ぶようになります。
需要と供給のバランスです。
需要と供給のバランスは、靴に限ったことではありませんよね。
自分が手に入れようとするものを、消費者であるあなたが賢く選択する事が、必要なものを厳選していくことに繋がります。
引いては
必要数以上の無駄な消費が減り
必要数以上の無駄な生産が減ります。
高価で上質は当たり前。
安価でも上質なものを身近にしたいです。
靴業界にも新たな流れを生みたいのです。
水の流れが止まった溜め池の水はそのまま放置していると枯れて干上がってしまいます。もしくは汚れて、濁り、腐ってしまいます。
小さくても、流れている限り、流れは止まらないです。
だから、どんなに小さな流れでもアシタスタイルの流れを止めまい！と心に誓い、ここまで踏ん張って来ました。ずっと赤字でも事業は続けてきましたし、赤字が出ても地方出張を続けました。
おかげさまで、第6期決算は黒字となりました。ありがとうございます。
また、井手口以外の小さな支流が、全国各地に、生まれました。
既にある浜松に加えて、札幌、恵庭、さいたま、つくば、神戸、大阪、もうじき誕生するのが、福岡、鹿児島、千葉。
アシタスタイルアカデミー伝承者クラスの皆様の存在が、有難く、頼もしく、とっても心強いです！
続けてきた甲斐がありました＾＾
引き続きアシタスタイルサロンでは、個別ケアを提供しつつ、アカデミーでは井手口の知恵と技を次世代へ繋ぐ活動へと、ますます力を注いでいく所存です。
希望の光を、胸に！
↓ ↓ ↓
明日を創るヒトに成る。アシタスタイルアカデミー
https://ashitastyle.com/page-661/
冒頭にお伝えしましたが、想像していただけましたか？
見えないけれど
世界はぜんぶ繋がっていて
私たちはみんなと、繋がっています。
最後までお読みくださりありがとうございました。
それではまた！