アシタスタイル代表、井手口です。
先月末に、&Steadyスニーカーアシタスタイルモデル・2020秋冬限定色の最終ご予約を終了したばかりですが、社内では次期2021春夏モデルの準備が始まっています。
メーカーさんから、ファーストサンプルが上がってきました。
チラ見せ。
前回のブログで、靴づくりは家づくりに似ている、と、書きました。
服のサンプル製作とはだいぶ異なることが、多々あります。
靴づくりって、莫大な手間と時間がかかるんです。
例えばサンプルをひとつ作るにしても
靴は「見本」と言えど、本商品の製作と同じだけの工程(人の手間と時間)を経て製作されます。
服は仮縫い状態で試着ができますが、靴は仮縫いでの試着はできません。
本体(ボディ)と底(ソール)が揃ってくっつかないと、靴になりません。
それ以前に、革は、布と違って、仮縫いすることができません。
布であれば、針を刺しても縫っても糸をほどき、再び縫い直しができますが、革にミシンをかけてしまうと穴が開いてしまいます。一度空いた穴が塞がることはありません。
靴を片足だけ作っても、履き心地の試し履きはできません。
歩くのは両足で行うことだからです。
試着用のサンプルを作る際には当然、両足一足で製作します。
靴は、サンプルであれ一旦、デザインを決め、革を選び、試着サイズを決めて作り始めたら、途中で戻すことができませんし、最後の仕上げまで行って初めて、サンプルひとつがようやく完成します。
いろんな革が並んだ見本帳の小さな革チップから、出来上がりをイメージしながら使う革を決めていくのですが、どんな仕上がりになるのかは、実際に出来上がってみないとわかりません。
上がってきたサンプルがイメージと異なれば、また初めからデザインの見直しとやり直し、革の選び直し、です。
デザインが決まったら、すべてのサイズの試着用のサンプルを準備します。
&Steadyスニーカーは、21.0~26.0cmのサイズ展開。
試着用サンプルだけでも、ぜんぶで、11足の用意が必要になる。
靴は、サンプルづくりの段階から既に、オートクチュールの服作りのような作業工程なんですよ。
まぁ、こんなに大変だからこそ、良いものが出来上がってきたときには、気持ちも上がるんですけどね!
難しいから多くの人が避けてきた足のこと。
簡単じゃないから、やりたがらないからこそ、取り組み甲斐のある、足と靴、というわけです。
さて、
2021限定モデルは、今までになかった面白そうなアイデアがありまして、いろいろ考えているところです。「お客様に喜んで頂けるかしら?」と皆さんの笑顔を想像しながら、企画を進めています。
新作発表は、年が明けてから。
もうしばらくお待ちくださいね^^
師走に入り、冷え込みも急に増しました。たくさん歩いて、身体を温めてくださいね。足が冷えると、体調は急降下します。
くれぐれもご留意くださいませ。