靴のサンプルは見本じゃない ~靴づくり考察③

アシタスタイル代表、井手口です。

先月末に、&Steadyスニーカーアシタスタイルモデル・2020秋冬限定色の最終ご予約を終了したばかりですが、社内では次期2021春夏モデルの準備が始まっています。

 

メーカーさんから、ファーストサンプルが上がってきました。


チラ見せ。

 

 

前回のブログで、靴づくりは家づくりに似ている、と、書きました。

 

服のサンプル製作とはだいぶ異なることが、多々あります。 

 

靴づくりって、莫大な手間と時間がかかるんです。

 

 

例えばサンプルをひとつ作るにしても

靴は「見本」と言えど、本商品の製作と同じだけの工程(人の手間と時間)を経て製作されます。

 

 

服は仮縫い状態で試着ができますが、靴は仮縫いでの試着はできません。

 

本体(ボディ)と底(ソール)が揃ってくっつかないと、靴になりません。

 

それ以前に、革は、布と違って、仮縫いすることができません。

 

布であれば、針を刺しても縫っても糸をほどき、再び縫い直しができますが、革にミシンをかけてしまうと穴が開いてしまいます。一度空いた穴が塞がることはありません。

 

靴を片足だけ作っても、履き心地の試し履きはできません。

 

歩くのは両足で行うことだからです。

 

試着用のサンプルを作る際には当然、両足一足で製作します。

 

 

靴は、サンプルであれ一旦、デザインを決め、革を選び、試着サイズを決めて作り始めたら、途中で戻すことができませんし、最後の仕上げまで行って初めて、サンプルひとつがようやく完成します。

 

いろんな革が並んだ見本帳の小さな革チップから、出来上がりをイメージしながら使う革を決めていくのですが、どんな仕上がりになるのかは、実際に出来上がってみないとわかりません。

 

上がってきたサンプルがイメージと異なれば、また初めからデザインの見直しとやり直し、革の選び直し、です。

 

 

デザインが決まったら、すべてのサイズの試着用のサンプルを準備します。

 

&Steadyスニーカーは、21.0~26.0cmのサイズ展開。

試着用サンプルだけでも、ぜんぶで、11足の用意が必要になる。

 

 

靴は、サンプルづくりの段階から既に、オートクチュールの服作りのような作業工程なんですよ。

 

 

まぁ、こんなに大変だからこそ、良いものが出来上がってきたときには、気持ちも上がるんですけどね!

 

難しいから多くの人が避けてきた足のこと。

簡単じゃないから、やりたがらないからこそ、取り組み甲斐のある、足と靴、というわけです。

 

 

さて、

2021限定モデルは、今までになかった面白そうなアイデアがありまして、いろいろ考えているところです。「お客様に喜んで頂けるかしら?」と皆さんの笑顔を想像しながら、企画を進めています。

 

 

新作発表は、年が明けてから。

 

もうしばらくお待ちくださいね^^

 

師走に入り、冷え込みも急に増しました。たくさん歩いて、身体を温めてくださいね。足が冷えると、体調は急降下します。

くれぐれもご留意くださいませ。 


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