子ども靴は作らないんですか?

代表ブログ

アシタスタイル代表、井手口です。
先日、お客様から「アシタスタイルでは、子ども靴は作らないんですか?」という質問を受けました。
先に答えを言いますと、「はい、作りません。」

私がわざわざ子ども用の靴を作らない理由は、2つです。
1、アシタスタイルには、子ども靴の提供以外でも、足を鍛えるアプローチ方法が、多様にご提案できるから。
2、アシタスタイルで子ども靴を作らなくても、既存靴で十分だから。
さて、子どもの足は、いつから作られるか?と言えば、自然な動きの中で、少しづつ強くなっていきます。
足の「蹴る力」って、すごく強いです。
まだ上手に身体を使えない赤ちゃんは、足の蹴る力を使って、寝返りを打ちます。
一度でも赤ちゃんを抱っこしたことがある方は、お分かりになられるのではないかしら?大人の膝の上で一生懸命キックをしますよね。首の座った赤ちゃんって、縦だっこを要求しませんか?
自分の手で自分を支えられる様になったら、一生懸命ハイハイで移動を始めます。
この時に、手と連動して足を使うことを学習していきます。動物としての基本姿勢ですよね。
成長過程において、カラダで覚えることが、たくさんあります。
子どものカラダは重量も軽いですから、出来る限り幼いうちから、足をたくさん使わせることで、身体機能・運動機能を高めていくことが先決です。
足が弱いまま、カラダが重くなると、ちゃんと立てないからです。
子どもたちって、常に動きたくて仕方がないので、自由自在にカラダを使えるなんて、魔法が使えるみたいな感覚だと思うんですよね。
当の子どもたちだって、硬い靴に閉じ込められて、足の自由を奪られるよりも、最低限の支持で、動かしやすい状態にしてあげた方が、ストレスも減らせると思うのです。
事実、ジュニア靴全般、ソールも薄いですし、足のゆびがしっかり返せるように作られているものが多いです。
だから、足が痛いと相談に来るジュニア世代には、次のように伝えています。
「今、体重何キロになった?
大人になったら体重が、今の倍になるよ。
カラダが重くなって、動きたくなくなるよ。
軽いカラダのうちに、外で思いっきり走ったり、飛んだり跳ねたりして、カラダを使ってたくさん遊ぶんだよ。
そうしておかなきゃ、お休みの日なのにゴロゴロしてるつまんない大人になるからね。
ダイエットしなきゃ!痩せなきゃ!って自分で言ってるくせに、自分のカラダなのに、我慢できずにたくさん食べちゃう嘘つきな人になるからね。
膝が痛い大人も、腰が痛い大人も、自分のカラダの使い方が悪くて、自分で壊しちゃってるのよ。
自分のカラダは、自分で使うものだから、自分が使い方を覚えないとね。
早くやっておかないと、大人になって苦労することになるからね。」
私の話に真剣に耳を傾けて、「うん!今日からやる!」と、目をキラキラ輝かせます。
初めはそっぽ向いてた子も、私の目を見て頷いてくれるようになる。子どもって、素直でステキです。
子どもたちは、即実践するので、親御さんたちよりもうんとはやく結果を出してきます。
素直なことに加えて、勝手に自己流にアレンジしない分習得も早いですし「ママ!靴ひもちゃんと結んでください!先生に習ったでしょ!」と、親御さんに注意するお子さんも出てきます。
子どもたちは、いつも、真剣そのもの。
かたや、大人の皆様はというと、一度ご相談にいらして次回ご来店のお約束を交わしても、ほとんどの方がいらっしゃらないのです。本当に不思議です。なぜなのかしら??
まぁ大人ですし、ご自分で選べますしね、ご自由になさればよろしいのですが、自分で自由に選択できない子どもの足の健康は、親御さんの双肩にかかっています。
ということで、
子どもの足づくりは、生まれた直後から始まります。
・親自身が知恵を付ける
・親自身が実行する
・親自身が健康である
子どもにとって、これ以上のお手本はありませんよね。
良い靴を履く事は重要ですが、私が考える理想的な良い靴が世間に出回っていないため、弊社では靴を企画・製造・販売していますが、今のところ、骨の成長過程が終了した「大人靴」です。
どんなに良い靴であっても、よく発達した筋肉と正しい足の使い方に勝る機能はありません。
どんなに良い靴であれど、所詮は道具に過ぎません。
機能性の高い道具を用いると、途端にカラダは怠け始めます。
子どもは、大人に輪をかけ無限の可能性を秘めています。
お子さんの「足」に不安がある方は、「脚」への影響、「身体」への影響が出始める前に、どうぞ、ご相談ください。
骨の成長が終了している大人の足であっても、足の筋肉を育てることで、足は変えることができます。不調に悩まれていたら、ご相談にいらしてください。
足を強くして、自由に動かせるカラダを手に入れて、埋もれた才能を発掘し、開花させましょう!